ピンクのエクスプローラ

腕時計について3

前回の記事

大阪でエクスプローラTを買った

あれは2000年前後だったか、 私がニートをしていた時の話。

当時の私はニートだったもんで自信も何も無く、 そのくせ他者承認欲求というか虚栄心は強かったので、 何とかして自分を大きく見せる方法を考えておりました。

そこで思いついたのが、ブランド品を身につけるということ。

男なのでエルメスとかのカバンを持つわけにはいかないし、 ニートにスーツというのも変な話なので、 ブランドものの時計、しかもロレックスを買うことにしました。

※当時は「高級時計=ロレックス」という図式で、 ヴァシュロンはおろかパテックすら知らなかった。

ただ、ニートにとってロレックスは当時の値段でも高級品で、 とても手が出る代物ではございませんでした。

中古も考えましたが、それでも高い。

どうしようかと悩んでいたところ(もっと別のこと悩めよ)、 なんばの露店でロレックスを安く売っているではありませんか!!

まじまじ眺めていると、外人の店主が話しかけてきました。

「ドレニシマショウ?」「う〜ん…(ピンクの文字盤のやつを指し)これいいですね。How much?」 「15,000円」「Oh!Too expensive! 10000円」「ソリャムリダヨ〜」「じゃあ12000円」 「OK,thank you」

というような会話の結果、 ピンク色のエクスプローラT(ええっ!?)を12000円で購入し、

「これで今日から俺もロレックスユーザーだ!!”探検家”だなんてカッコいい! …どうせ誰も分からないだろう」 と、上機嫌になったのでございました。

そして、近所のスーパーでお釣りを受け取るときなど、 これ見よがしに見せびらかしていたのでした。

今考えると非常に情けなく、非常に滑稽なのですが、当人は大真面目だったのが 余計にタチが悪い。

ちなみに、ピンク色のエクスプローラは数ヶ月で壊れました。 Gショックでも買えばよかった。

大阪でスピードマスターを買った

およそ6年後、東大卒業して大阪で嫌々働くことになった私は、 日々の生活に悶々としておりました。

この悶々とした日々に何か彩りを加えようと考えていたある休日、 梅田のヨドバシに行くと、ブランド時計がズラリと並んでおりました。

色々眺めていると、「ロレックスは無理でもオメガは買えるかもしれない」 という思いが浮かんできて、何が良いか迷った挙句、『アポロ13』が好きだったので スピードマスターを衝動買いしてしまいました。

「やった!これで俺もオメガユーザーだ!!しかもロレックスの時と違って、 本物のオメガだ!!」と大喜びだったのですが… よく見てみると、クロノグラフの秒針が0の位置で固定されておらず、 ズレているではありませんか。

これはスピードマスターではよくあることで (「オメガ クロノ針ズレ」とかで検索すると結構出てくる)、 オメガの品質なんてその程度なのですが、 当時はそれが分かっておらず、

「何でオメガみたいな高級時計に不具合があるんだ! こんなの間違っている!!天は俺を見捨てたか!!」 と大いに嘆いたのでした。

そして、壊そうかどうしようか悩んだ挙句、質屋に持って行くと 10万円で買い取ってくれるとのことで、買い取ってもらい、 21万円で買ったので数週間で11万円の損となりました。

ちなみに、こういう針ズレは、修理センターにもっていけば 5000円程度で直してもらえるのですが、当時の私は知る由もありませんでした。

結論

時計(というか、モノ全般)に救いを求めるとロクなことにならない。

お金とかに関する記事

能力をアップさせて、現状を打開する

メニューに戻る>>